フランスで飲食店社長から受けた過度なパワハラによるストレスを告白

フランス人の夫と結婚してフランスに住むことになったのですが、フランス語が上手でない私にはなかなか仕事が見つかりませんでした。フランスの失業率は日本と比べものにならないほど高く、フランス人の夫でさえもなかなか正社員にはなれないような状況でしたがどうにか私も働いて収入を得たいと思っていました。
フランスの職安でも仕事を見つけることはできず困っていたところで、日本人のコミュニティーのサイトにすし屋の調理補助の求人を見つけました。フランスにもすし屋は多いのですが調理しているのはベトナム人がほとんどで日本人がオーナーのお店は珍しいです。日本人と働くことができるならフランス語が上手でなくてもどうにかなるだろうと思いすぐに申し込みました。
同年代の社長の面接を受け、レストランでアルバイトをしたことがあり平日も土日も勤務が可能なので採用になりました。3ヶ月のトライアルのあとで双方が合意すれば正社員として採用すると言われ張り切って仕事を始めました。
仕事は社長とその奥さん、私が調理とホールを担当し、フランス人の大学生がシフトで電話対応と配達を任されていました。

面接のときから思っていたのですが社長はヤンキーっぽいところがありとても短気でした。料理の腕は確かで仕事も早いのですが、そのぶん料理人ではない普通の主婦の私にもプロのスピードを要求してきました。少しでも仕事が遅いと怒鳴り散らし、調理器具を投げつけられることもありました。

お店に入ってから辞めるまでの3ヶ月間、毎日何時間も怒鳴られました。お店にお客さんがいるときにはさらに怒鳴りつけられる頻度が上がり、見せ物的になっているような気もしました。お客さんの前でこの店は一流だ、厳しいというアピールがしたかったのだと思います。怒鳴られた言葉は遅い、汚すな、などが多く、飲食業としては普通だったかもしれません。しかし始めてから1ヶ月くらいたったころには「なめとんのかワレ!」や「ムカつく!」、「消えろ!」など中傷でしかないような言葉も増えていきました。社長の上半身には巨大な龍の刺青があり、大声で怒鳴られると恐怖で頭が真っ白になってしまってさらに手が動かなくなりました。どうにかトライアルの3ヶ月が終わるというところまで続けましたが、そのころにはザルを投げてきたり私が立っている横を蹴ったり、毎日仕事の前には心臓が痛くストレスで呼吸もおかしくなっていました。

3ヶ月がんばってどうしても正社員になりたかったのですが、毎日仕事のことを考えると憂鬱で休日も心から休むことができなくなりました。夫にこんな状態で働いても体によくないから辞めるように説得され、あと少しで3ヶ月というところで辞めました。辞めたいと言うと社長からは正社員にするつもりだったのにと言われましたが、ここまで精神的に追い詰められる仕事はできないと思いました。
後から聞いた話ではフランスでは正社員を雇うと莫大な税金がかかるので短期雇いを使うことが多いそうです。多分私を正社員にするつもりは初めからなく、3ヶ月で切るつもりだったので終了間際にパワハラが増えたのだと思います。
仕事を辞めてからはしばらく鬱っぽくなりましたがネットでライティングなどの仕事をして少しの収入を得ています。日本にいたころに雑誌の編集の経験があり、都合のいい時間にサクっと取り組めるのでストレスはありません。子供ができてからも続けることができ助かっています。子供が小学校に入るまでは育児を優先にし、語学力も磨いてから就職を目指したいと思います。

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