目次
1. 契約2年縛りとは？
2. 格安SIMは業者によって縛りが異なる
3. データ通信専用SIMなら基本的に縛り”なし”！
「契約2年縛り」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか？キャリアから格安SIMにMNPする際にこの契約2年縛りのために違約金が発生するなど、何かと気になるキーワードです。今回はまず、契約2年縛りとは何かを解説した上で、格安SIMにも契約2年縛りがあるかどうかについて紹介していきます。
1. 契約2年縛りとは？
契約2年縛りとは、キャリアで携帯電話を使用する際に契約が2年ごとの更新になっているため途中で解約しようとすると違約金が発生してしまうという仕組みのことを指します。キャリアでは最低でも2年間は使い続けることを前提に、新規契約や機種変更で端末を購入する際に代金および月額料金から一定の金額を割り引くことで端末代金の実質的な負担額を軽減するというシステムを採用しています。一見するとお得に最新の端末を購入できるように思いますが、キャリアの月額料金は格安SIMと比べると格段に高く、端末代金の実質的な負担額が抑えられても長期的にはキャリアの方がコストがかかってしまいます。
また、契約2年縛りの期間中に解約するには9500円の違約金を支払わなければならないため、契約したキャリアの回線やサービスに納得がいかなくても我慢して使い続けるという状況になってしまいます。現在、総務省が主導となり契約2年縛りの撤廃が進んでいますが、今まで端末代金や月額料金を割り引いていた分が料金に上乗せされるようになっただけというのが現状です。
契約2年縛りはau、docomo、ソフトバンクのキャリア3社がともに採用しているため、キャリアで携帯電話を使用するにはどうしても契約2年縛りを意識しながらになってしまいます。
2. 格安SIMは業者によって縛りが異なる
次に、格安SIMにはキャリアの2年縛りに相当するシステムがあるかどうかについて紹介していきます。格安SIMには大きく分けてデータ通信専用SIM、SMS機能付きデータ通信専用SIM、音声通話機能付きSIMの3つがありますが、ここではキャリアからMNPで格安SIMに変更し、音声通話機能付きSIMを使用する場合を解説します。
格安SIMでも音声通話機能付きSIMの場合は縛りがありますが、キャリアが一律して2年なのに対して格安SIMでは業者によって縛りの期間が異なります。格安SIMでは一般的に6ヶ月から12ヶ月の最低利用期間（縛り）があり、解約金は6000円から12000円程度です。
例えば、OCNモバイルONEでは6ヶ月間の最低利用期間（縛り）があり、この期間内に解約すると8000円の違約金が発生します。また、DMMmobileでは最低利用期間が12ヶ月で、違約金が9000円です。
業者によっては違約金の計算を「残りの最低利用期間×1000円」という計算式で算出するなど、利用している期間によって違約金が異なることがあります。キャリアでは一律で2年の縛りがあり、違約金も9500円で統一されていますが、格安SIMでは業者によって異なるので事前に調べておく必要があります。いずれにせよ、キャリアと比べると縛りの期間が半分以下なので、比較的気軽に業者を変更することができます。
3. データ通信専用SIMなら基本的に縛り”なし”！
これから格安SIMを使うという方の中には、格安SIMの電波の質やサービスに不安を感じている方もいらっしゃると思います。キャリアと比べて縛りが半分以下と言っても、最低でも半年や1年は使わないと違約金が発生してしまう…とお思いの方はデータ通信専用SIMでお試ししてみてはいかがでしょうか？
データ通信専用SIMやSMS機能付きデータ通信専用SIMであれば、基本的に縛りはありません。電波の質やサービスが気に入らなければ、契約の翌月でも違約金を支払うことなく解約することができます。お試しで使用した上でSIMカードを変更、もしくは追加するという形で音声機能付きSIMを入手すれば、SIMカードの発行料を追加で支払うだけでキャリアから格安SIMにMNPすることができます。
一部の業者ではデータ通信専用SIM、SMS機能付きデータ通信専用SIMでも最低利用期間が設定されているため、音声通話機能付きSIMに変更することを前提にお試しで契約する場合は避けた方がよいでしょう。
いかがでしょうか？補足になりますが、キャリアの契約2年縛りの期間内であっても出来るだけ早く格安SIMに乗り換えた方が良いということをお話しします。格安SIMの月額料金はキャリアと比べて3000～4000円安くなることもあります。違約金9500円+端末の残債のことを考えても、半年～1年で結果的には格安SIMの方がトータルで支払う金額は安くなるのです。また、格安SIMの縛りはキャリアと比べると緩く、半年から1年程度で違約金を支払うことなく別の業者に乗り換えることが容易なのもおすすめできるポイントの一つです。現在キャリアと契約中の方も、格安SIMへのMNPを検討してみてくださいね。
