格安SIMのデメリット。購入前にチェックするべき注意点

目次
1. キャリアから格安SIMに乗り換えたら
2. 一部機種では使えなくなる機能も
3. こんなデメリットも

毎月の通信費を抑えられることで評判になっている格安SIMですが、キャリアと全く違いのないサービスが受けられる訳ではありません。今回は、格安SIMのデメリットと購入前にチェックするべき注意点を解説していきます。

1. キャリアから格安SIMに乗り換えたら
格安SIMに乗り換えることでどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここではいくつかの項目をピックアップし、どのような点に注意する必要があるかを見ていきましょう。

・ キャリアメールが使えない

キャリアから格安SIMに乗り換える場合、キャリアから提供されるメールアドレス(キャリアメール)が使用できなくなります。メール自体はGmailを初めとした無料のメールサービスを利用すれば使うことができますが、キャリアメールのメールアドレスでなければ登録できないインターネットサービスがあるので注意が必要です。また、Gmailからドコモのアドレスにメールを送る場合、事前に受信側で設定をしてもらわないとメールを拒否されてしまいます。ですから、ビジネスで携帯メールを利用する方に多いのが格安SIMでデータ通信の利用料金を抑えつつ、キャリアのメールアドレスも使うためにスマホとガラケーの2台持ちをするパターンです。こうなるとまた勝手が変わってきますが、格安SIMでスマホを運用しつつ、ガラケーでキャリアメールを使うという方法も検討してみると良いかもしれません。

・ 通話料金が高くなりがちになる

キャリアでの契約は通話の定額プランが前提となっているため、長時間の通話をする方はトータルでは通話料金が安く済む場合が多くなります。ですが、格安SIMでは業者によっては定額プランが用意されていなかったり、定額プランがあってもキャリアと比べると無料通話部分が少ないというデメリットがあります。格安SIMで通話料金を抑える方法の一つは、前述の定額プランを利用する方法です。1ヶ月あたり数百円の追加料金で1回の通話あたり5分までは無料になるオプションが選択できる格安SIM業者が増えてきていますが、それほど長時間の通話をしない方にはおすすめのオプションといえます。次の方法は、IP電話を利用する方法です。電話回線を利用する通常の方法に対し、インターネット回線を利用して通話するIP電話は通話料金が安く設定されています。また、格安SIM業者のNifmoが提供している「Nifmoでんわ」は月額1300円でIP電話が使い放題というキャリア並みの定額プランです。格安SIMでデータ通信料を抑えつつ、同時にビジネスなどで長時間の通話が必要な方にはNifmoがおすすめです。

・ サポートが不十分

端末や通信に不具合が出た場合、キャリアであれば全国にショップがあるため店頭の窓口でサポートを受けることができます。ですが、格安SIMではそういった店頭でのサポートを実施している業者が少なく、メールや電話での相談や端末を送付して対応を受けるといった形になります。故障や不具合が発生したときに自分である程度対処できる方であれば問題はありませんが、十分なサポートを受けたい場合は注意が必要です。例えば、大手家電量販店のビックカメラが提供しているBIC SIMは回線の開通から不具合発生時の対応まで全国のビックカメラの窓口で受け付けています。不具合への対処に自信のない方は、こういった窓口での対応を受けられる格安SIM業者をチェックしておくことをおすすめします。

2. 一部機種では使えなくなる機能も

ドコモで購入したAndroidの機種や、auで購入したiPhoneではテザリングを行うことができません。各社に対応した格安SIMを挿せばデータ通信や通話機能は使うことができますが、テザリング使用時は通信設定がキャリア本来のものに切り替わってしまうために起こるデメリットです。テザリング機能を利用してタブレットやノートPCを外出先で使いたい方は、テザリング機能に対応しているかどうかをチェックしておく必要があります。

3. こんなデメリットも

人気アプリのLINEの機能の一つに「ID検索」がありますが、格安SIMではこの機能を利用することができません。「ID検索」を利用するためには年齢認証をする必要がありますが、格安SIMではこの認証を行うことができません。メールなどの別の手段で連絡できる相手であればLINEの友だち登録を行うことができますが、不特定多数の相手とメッセージのやりとりを行う場合はキャリアを使用する必要があります。このような点も、格安SIMを利用する場合のデメリットの一つといえます。

いかがでしょうか。今回は取り上げませんでしたが、他にも通信速度が遅くなる時間帯があることや契約にクレジットカードが必要といった点も格安SIMのデメリットといってよいでしょう。それでも、月々の通信料金を大きく節約できる格安SIMには魅力があります。事前にデメリットを知った上で、格安SIMの利用を検討してみてくださいね。

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