格安SIM各社の乗り換えポイント

DMMmobileの通話SIMプラン2GBなら月額1470円+通話料金で使用することができます。通話料金は通常の電話回線を使用した通話で30秒で20円かかりますが、「050 plus」や「LaLa Call」といったIP通話アプリを使用することで3分で8円からという固定電話並みの料金で通話をすることができます。インターネットやメール、ゲームアプリといったデータ通信を中心にiPhoneを利用する方で、通話をあまりしないのであればこういったIP通話アプリを使用することで通話料金も抑えることができます。また、格安SIMでも「Nifmoでんわ」といった定額通話プランを利用すれば長時間の通話でも料金を気にせず電話ができるのでおすすめです。
また、格安SIMに乗り換えるメリットとして、キャリアのいわゆる「2年縛り」といった契約上の制約(最低利用期間)が比較的緩いという点も挙げられます。キャリアでは最低2年間の使用を前提に端末の料金を割り引くといったサービスが行われていますが、格安SIMの最低利用期間は音声SIMで半年~1年、データ通信専用SIMでは最低利用期間が設定されていないものが多いです。そのため、契約した格安SIMが気に入らなくても、比較的短い期間で他の業者に乗り換えることが可能です。

2. 格安SIMのデメリット
次に、格安SIMのデメリットについて見ていきます。格安SIMには「回線が遅い」「サポートが不十分」といったことが言われていますが実際にはどうなのでしょうか。
まず、「回線が遅い」という点ですが、格安SIMの回線はドコモやauから借り受けた回線を提供しているので、理論的にはキャリアと同じ速度が出ることになっています。実際、通常時の使用ではそれほど回線が遅いと感じることはないのですが、昼間のピーク時などには動画の読み込みが遅い、なかなかウェブのページを開けないといった問題が起こっているようです。
次に、「サポートが不十分」ということですが、確かに格安SIMにはキャリアほどのサポートは期待できません。ドコモショップやauショップは全国各地に多数の店舗がありますので、幅広いエリアでサポートを受けることが可能です。格安SIMの場合、電話やインターネットでサポートを受けることが多くなりがちですので、トラブル時に困ることが多くなります。ですが、格安SIMでも大手家電量販店のビックカメラが提供しているBIC SIMなどを利用すれば、全国各地のビックカメラで店頭でのサポートを受けることができます。トラブル時に店頭でのサポートを受けたいという方は、こういった業者をおすすめします。
他に、「キャリアメール」が使えないという点も事前に知っておいた方が良いでしょう。ドコモ、au、ソフトバンクではそれぞれ独自のキャリアメールのアドレスを契約者に提供していますが、格安SIMに乗り換えると使えなくなってしまいます。Gmailなどのウェブメールサービスを利用すればメール自体は出来ますが、キャリアメールでないと利用できないインターネットサービスなどもあります。また、ウェブメールの場合は受信側のセキュリティ設定によってはブロックされてしまうこともあるので、事前に登録してもらう必要といった手間が発生することがあります。

3. 乗り換えはタイミングが重要!
最後に、格安SIMへの乗り換えにはタイミングが重要ということをお話したいと思います。キャリアが行っている「2年縛り」では契約更新月以外に契約を解除すると、9000円の違約金が発生してしまいます。現在、この「2年縛り」を廃止していく方向での調整が進んでいますが、今のところ有効なプランがないので実質的にはこの「2年縛り」が継続している状況です。契約更新月に格安SIMに乗り換えるのがベストなタイミングなのですが、月々の利用料金の差を考えれば、9000円の違約金を支払ってでもすぐに格安SIMに乗り換えた方が長い目で見るとお得になります。キャリアと格安SIMの月額料金を比較すると、違約金を支払っても数ヶ月で元が取れてしまいます。また、機種の代金が残っている場合でも、1~2年後にはトータルでは格安SIMの方がお得になります。ですから、格安SIMに乗り換えるのは出来るだけ早い方が良いと言えます。(ただし、残り1~2ヶ月で契約更新月になる場合はそれまで格安SIMに乗り換える方が安くなります。)

タイトルとURLをコピーしました